恋愛と覚悟

エターナル・サンシャインはちょっと変わった恋愛映画である。

主人公の男女は恋愛をするのだが、喧嘩別れをして、「記憶を消す病院」に行って、それぞれ記憶を消すのである。しかし、その後また出会って恋愛をしてしまう。二回目に付き合い始めた間もない時に、いろいろあって、二人が以前それぞれ「記憶を消す病院」で医者に話して録音されたテープ(互いの悪口を言ってる)を二人が一緒に聞いてしまう。二人は「君は何でこんな僕の悪口を言ってるんだ?」「あなたこそ!」となって一旦は別れそうになる。しかし、人間は自分自身で結末を(たとえそれが不幸な結末であったとしても)実際に確かめてみないと気が済まない。二人はあえてそこから恋愛を続ける意思を確認し合い、関係を続ける、というストーリーである。

二人はこの後、最悪の結末を覚悟できるから、もしかしたらそれに耐えて関係を続けて、最後は良いカップルになっていくかもしれない。人間は結局そうやって運命を受け入れて覚悟を決めて前に進まなければならない動物なのだと思う。