モテ本

二村ヒトシの「すべてはモテるためである」は名著である。

この本によると、男がモテないのは「キモチワルイから」である。そしてどうやらほとんどの男は自分が「キモチワルイ」ことに気づいていない。じゃあ「キモチワルイ」とはどういうことかというと、自分がスゴイことを認めてもらうために相手を利用しようとする人で、一見モテそうな部類にいるようなヤリチンもこれに入るのだろう。女性と比較すると、男は少し何かしただけでやたら褒められる。いい学校に入ったら褒められる、会社で頑張ったら褒められる、子育てをちょっとやったら褒められる。ところが女性は全部やらないと褒められない。男はこういうのに慣れ過ぎでとにかく独善的になるのである。そして、そういう男たちは「キモチワルイ」のである。

この本はそういう男たちへの「脱独善的人間」の指南書である。とはいえ、「エッチなお店に行こう」などのアドバイスは話半分でいいかもと思います。 

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)