ひとり酒

基本的に酒は人と一緒にいるときしか飲んでこなかったのだが、最近家で一人で飲むことを覚えてしまった。最初は友人の結婚式で素晴らしい日本酒を飲んだことがきっかけになり、獺祭を買ったのが始まりだった。その後、ハイボール(なぜかずっと避けてきた)を飲んだら感動で、それを家で飲むことになった。ハイボールは「濃いめ」というものもあり、それを飲むとベロベロになるのだが、「濃いめ」でない方でもそれなりに酔っぱらうので、普通のハイボールを飲んでる。

鬱と酒がセットになると深刻なステージに至るのではないかと個人的に思っている。しかし、どうも最近鬱っぽいことも多く、怖い夢もたくさん見るので、そういうことの中和のために飲みたくなることもある。一応やめているが・・・。

昼間から飲むのはかなり良くないというのを中島らもが言っていたと思う。彼は酒に飲まれ続けた人間だと思う。彼の小説「今夜、すべてのバーで」では、そこらへんの悲哀が描かれていて、身につまされると同時に、周囲の助けてくれる人のおかげで少し暖かい気持ちにもなる。

酒との付き合いで危ないのは、飲むと暴力に至る人である。そういう父親を持った子供や配偶者が辛い人生を送ったという話は多い。私は今のところそういう感じではない。だが、現実逃避で昼間から飲むことが続けばどうなるのだろうか、想像がつかない。

酒との相性は多分に体質的なものであるが、精神的なものがその引き金になる。飲まないでやれるならそれに越したことはないが、現実を逃避したいと思うことがあり、それが良い感じで中和されるなら、しばらくは薬として飲むのは悪くはなかろう。

いつものことながら、何の結論もない日記である。ちなみに今ハイボールで酔っ払ってる。

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)