18歳の頃に書いた文章を見つけて

18歳の頃にホームページを作る楽しみを覚えて、くだらないことを書き散らしていた。まだ、大学に入ったばかりであった。とうの昔に閉鎖したそのホームページに載せていた私の文章が見つかった。

私は理系の学生で、数式のない本は一冊も読んだことないくらい、極端に本が嫌いだった。今はそれなりに本を読んでいるので、その時に書いていたことは今の自分と全然違ってレベルの低いものだったのだろうと思ったが、ショックなことに今の自分と書いている内容も文体も変わりがなかった。おまけに、英語の文章もあって、当時それなりに受験で鍛えられていたのか、普通に上手くて、逆に今の私の英語のレベルと大差なかった。あれから成長してこなかったのだろうか。

当時書いていたことは、「日本を出たい」ということなどで、今でも思っていることである。部分的に達成したが、今の姿をあの頃の自分が見たら絶望がさらに深まったりするのではないだろうか。他には「高校2年から鬱だが、それと付き合っていくしかない」とか。当時すでに妙に達観してる。

私は「成長」とは「変化すること」だと思っているので、あまり成長していないのかなと思った。視野が狭いこと、考え始めたことを執拗に考えてしまうこと、いろいろあるが、変わらないのであれば、それを良い方向へと持っていくのが自分の責任なのかもしれないなと思った。

ウェブ上の日記といえば、辛酸なめ子さんの「自立日記」が好きである。有名人になる前から書いていたものだったと思うが、書籍になっている。当時からすでに視点が面白く、才能なのだなと感じる。うらやましい限りだ。

自立日記 (文春文庫PLUS)

自立日記 (文春文庫PLUS)