イギリスの性犯罪その1:スカートの中の盗撮(upskirting)

ここからイギリスの性犯罪についていくつか書いてみようと思う。別に私が直接見聞きしたとかそういう話ではなく、BBCで見て知っただけの話である。性犯罪を日本国内で語るとき、「海外はレイプが主で、日本国内は痴漢や盗撮が多い」という印象を持たれてしまうが、決してそんなことはない。

 

今日はスカートの中の盗撮の話である。

下着が見えて恥ずかしいのは日本だけとか、下着を見てドキドキするのは日本人だけかと思ってたので、日本以外ではスカートの中の盗撮というものはないと思ってた。実際、よく知られているように日本のスマートフォンの写真撮影で「カシャッ」となるのは、日本独自仕様で、それは盗撮を防ぐためである。

ところが、スカート内の盗撮はイギリスでもあるのである。イギリスではスカート内の盗撮をupskirtingという。


The Truth About Upskirting | Sex & Lies

 

道でスカート内を盗撮されることもあれば、電車内で盗撮されてしまうこともある。それだけでなく、学校で男子学生に盗撮されてシェアされてしまうこともある。

残念ながら、イングランドウェールズではスカート内盗撮を罰する法律がないらしい。

 

そこで、ある女性が立ち上がって、Upskirtingを罰するようキャンペーンを広げている。


Victim of 'Upskirting' Is Campaigning to Change the Law | Good Morning Britain

 

スカート内盗撮は性犯罪であると同時にプラバシー侵害である。他の性犯罪と同様、盗撮も性欲以上に支配欲なのであり、厳しく罰せられるべきであると同時に、そのような行為をしようと思わない社会にしなければならない。