町山智浩「映画塾」で学ぶ実存主義

映画の創作の裏側には理論もあるだろうが、情熱がそれ以上に大事だろう。

町山智浩さんの映画解説はアツい。中でも私が好きなのは、彼の「映画塾」の「暴力脱獄」の解説と「桐島部活やめるってよ」の解説だ。

どちらの映画でも、社会で生きる意味を見いだせず絶望している人々が出てくる。一方で、生きる意味など考えようともせず、社会での権威を着て人々を型にはめようとする人間が出てくる。

「暴力脱獄」では主人公は、「楽しむこと」、「抵抗すること」、「外へ出ようとすること」で理不尽な社会を生きようとする。

「桐島部活やめるってよ」では、ひたすらに自分が打ち込めるものを見つけてそれをとにかく続けることで生きる。

「型にはめようとする社会」はまさしく私が「社会」に対して抱いているイメージそのものだ。そして、何も考えずその「社会」で得することだけを考えて、権力を笠に着て人を抑圧したり生きようとする人を私は軽蔑している。

そんな中で生きるには、「楽しむこと」、「抵抗すること」、「外へ出ようとすること」、そして「打ち込めるものを探すこと」が大事だと思ってる。

町山智浩さんの伝えたいことがいつも励みになっている。自分はダメな人間だな、と思うけど、彼が伝える実存主義を自分のものにして生きていきたいといつも思っている。

 


町山智浩の映画塾!「暴力脱獄」<復習編>【WOWOW】#194


町山智浩の映画塾!「桐島、部活やめるってよ」<復習編> 【WOWOW】#94