宮台真司×二村ヒトシ対談を見た

代官山 蔦屋書店にて、社会学者の宮台真司とAV監督の二村ヒトシさんの対談を見に行った。私はまだ読んでないけど、この本の出版記念イベント。

若い女性が多く、質問タイムでもみなさん積極的に興味深い視点での質問をしていて、そのみなさんの姿もまた堂々としてかっこよかった。不思議と濃密な空間が出来上がっていた。

話は多岐にわたっていたが、興味深いのは記憶と自動機械をめぐる議論だった。人間は何かの出来事があった時に、それを自分の記憶の図書館に入れる時にラベルをつけて保存する。そのラベルをつける時に、良くない出来事に良いラベルをつけて図書館に入れることがある。その理由はそれが辛い出来事であったことだったからその辛さを直視できなかったということもあるし、自身の経験の少なさのためにどう捉えていいかわからないことなどある。そうすると、辛いことを楽しいものとしてラベル付けしているために、それ以後、同じような体験に対して、自分を傷つけるような形で自動的な形で反応してしまうことがるのだという。だから、精神分析の世界では、クライアントの過去の記憶のラベルを付け替えることによって、それまでの自動機械(体験に対する自動てきな反応をすること)の外側に出なさい、というものなのだそうだ。

今回出版された本はそのようなセラピーを愛を通してしよう、というもののようだ。買ってみたので、読んでみようと思う。