勉強中に瞑想する

家で行う勉強や仕事というのは、会社での仕事や塾での勉強とは違って、自分をコントロールする力が必要になります。いざ机に向かってみると、急にあれをしたい、これをしたい、となってしまって、気付くと何かと理由をつけて机から離れてしまうこと、私にはよくあって、とても困っています。

特に私は海外に来てから、精神的に日本にいるときより不安定ということもありますが、いつも緊張状態にあるため、日本語を求めてYouTubeなどを見てしまうことが多いです。

集中力を高めるための方法として、瞑想が大変注目を集めていて、たくさん本も出ています。確かに、習慣的に瞑想をしていると自分をコントロールする力が身についてきます。それでも、瞑想を終えていざ勉強や仕事をしようとするとやはり雑念が出てきて、その雑念に従うがまま、別のことを始めてしまうときもあります。

ここで、「勉強中の瞑想」が、勉強中でも集中力を維持するのに良い方法ではないかと最近考えています。これは勉強中に目をつぶったり、座禅を組んだりする、ということではなく、勉強中に自分の雑念を見つめたり、呼吸に意識的になることです。

普通の瞑想では、雑念が出てきたら、こんな雑念消えてしまえなどとは考えずに、ただその雑念を観察し、「私は今、『・・・』ということを考えているんだなぁ」と雑念ひとつひとつを見つめることを推奨されています。これと同じように、勉強中には自分の呼吸に意識的になりながら、雑念が湧いたら、まずそれをひとつひとつ観察することで、次第にその感情に引っ張られずに目の前の勉強に集中できるようになると思います。

大事なのは、集中できない自分はダメだ、とは絶対考えないことです。いきなり勉強にフロー状態で集中できるなんて人はほとんどいないと思います。雑念を丁寧に見つめることを繰り返すうちに、勉強に慣れてきて、集中するのが少しずつ苦なくできるようになるんじゃないかと思います。

 

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